<第29回海外遠征実施報告書>

 第29回国公立大学海外遠征が2023年3月6日から17日にかけて実施されました。ドイツのTSV Bad Königshofen(バート・クニックスホーフェン)とBorussia Düsseldorf(デュッセルドルフ)に遠征し、以下の男女総勢15名が参加しました。

 

<女子参加者:4名>

 蛯沢愛菜(新潟大学2年)、本村凜子(福岡教育大学2年)、永井里央子(高知工科大学1年)、寺本日菜子(京都大学3年)

 

<男子参加者:11名>

 景山拓海(高知工科大学3年)、森星太(北海道大学3年)、石原匠(高知工科大学1年)、島田幸真(山口大学2年)、三好臨平(山口大学1年)、松村健哉(東北大学3年)、巻田懐 (信州大学1年)、養田草太(埼玉大学1年)、髙屋竣大(東北大学3年)、安達史陽(東京大学1年)中室心利(東京大学1年)

 

<スケジュール>

3月6日 出国(成田空港からフランクフルト空港へ、そこからバスでバート・クニックスホ

     ーフェンへ移動)

3月7日 TSV Bad Königshofenでトレーニング

3月8日 TSV Bad Königshofenでトレーニング

3月9日 TSV Bad Königshofenでトレーニング

3月10日 TSV Bad Königshofenでトレーニング

3月11日 デュッセルドルフへ移動(夕方:デュッセルドルフ市内観光)

3月12日 Borussia Düsseldorfでトレーニング

3月13日 Borussia Düsseldorfでトレーニング

3月14日 Borussia Düsseldorfでトレーニング(夜:交流トーナメント)

3月15日 Borussia Düsseldorfでトレーニング(午後:ケルン市内観光)

3月16日:フランクフルトへ移動、出国(午後:フランクフルト市内観光)

3月17日:帰国(フランクフルト空港から成田空港へ、成田空港で解散)

 

 遠征前半(3月7日〜10日)は、海外遠征ではじめて訪問するTSV Bad Königshofenで板垣孝司氏(元・青森山田中高、コーチ・監督)にご指導いただきました。板垣氏の指導で印象的だった点は、内容が技術面/理論面にわかれていたこと、くわえて内容についても参加者が受けてきたそれと大きく異なっていたことです。技術面の指導では、相手のボールに対して複数の選択肢をもつ――仮に「待ち」を外されても対応する――ことができる、かつ強いボールを打てるような技術、身体の使い方をご指導いただきました。苦労している参加者が多かったように見えましたが、人によっては明らかに球威が上がっていました。理論面についてはほぼ全員これまで指導を受けた機会がなく、多くのトップ選手と長年時間を共にしてきた板垣氏ならでは、といった内容でした。予測力や戦術といったものの前提になる理論を練習でどのように構築していくか、アイデアやアドバイスをいただきました。

 現地ドイツの選手だけではなく、ウクライナやチリから来ている選手、さらにはブンデスリーガに参戦するために同クラブに滞在していた早稲田大学や國學院大学の選手たちとの練習、試合も参加者にとっては非常に貴重な機会でした。

 

 遠征後半(3月11日〜15日)はBorussia DüsseldorfでIngo Hansens、Lasse Barth、Malcel Hubner、Takurto Teramaeの4氏にご指導いただきました。Hansens氏はこの海外遠征にかかわるのが5度目ということで、ここ数年の学生たちの特徴を踏まえて、身体の部位を連動させたパワーボールの打ち方について個別にアドバイスをしてくださっていました。「日本のプレーヤーは並行スタンスで速い卓球が得意だと思うが、強いボールが必要な場面はある」と何度もおっしゃっていたことが印象的でした。システム練習では同じリズム、ペースでの練習ではなく、コースやサービス、レシーブの選択肢を複数設定したり、頻繁にペースチェンジしたりすることで常に試合に近い練習を行うようにアドバイスいただきました。レクリエーション要素を取り入れたウォームアップや練習、トップチームやドイツ代表選手の練習見学、ブンデスリーガ女子3部の試合を観戦する機会などもあり、これらも参加者にとって刺激になったことと思います。

 3日目には、現地のプレーヤーとの交流トーナメントを実施していただきました。ドイツの参加者にはレーティングポイントが示されていて、上位の選手はボールの威力もプレーの安定度も非常に高かったです。上位ではない選手であっても自分なりのストロングポイントをそれぞれに持っていて、選手たちは受けた経験がないボールへの対応に苦労していました。そうした状況でも景山選手が自分の力を発揮し、優勝できたことは遠征団として嬉しい出来事でした。

 

 今回はドイツのみの訪問でしたが、バート・クニックスホーフェン、デュッセルドルフ、ケルン、フランクフルトと例年よりも多くの都市を歩き、観光する機会に恵まれました。国内でもずいぶんと異なる文化や景観、雰囲気に少し戸惑いながらも参加者は皆楽しんでいたように思います。

 参加者が現地で学んだこと、他の参加者から学んだことを持ち帰り、自分自身がレベルアップすることはもちろん、それぞれの所属大学卓球部のレベルアップにも貢献することを願っています。

 

 コロナ禍によって3年ぶりの実施となった海外遠征、以前よりも事前準備が大変であったことは想像に難くありません。長年海外遠征ご担当くださっている戸田理事、長内理事長、広川副理事長をはじめとする国公立大学卓球連盟の皆様、この遠征の実現を様々なかたちでサポートしてくださったすべての皆様に心より御礼を申し上げます。

 

第29回海外遠征団長 一橋大学OB 三谷高史

<海外遠征説明会(2023年3月5日>

 第29回国公立大学海外遠征(訪問先:ドイツ)に先立ち、3月5日に学士会館にて説明会・食事会を行いました。遠征に関わる事務連絡の後、三谷団長以下参加メンバー16名及び関係者にて食事会を開催しました。